「リリースしたアプリがすぐアンインストールされてしまう…」といったお悩みはありませんか?アプリをダウンロードしたユーザーの約4割が、24時間以内にアンインストールしているというデータからもわかる通り、使い始めのユーザーをつなぎとめるための対策を打つ必要があります。アンインストールの原因のひとつとなるのが、「アプリの不具合」です。ブランドイメージの低下につながる不具合を減らすにはどのような対策が必要なのでしょうか。
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した2020年、人々の生活様式は大きく変わりました。長期化するコロナ禍の中で巣ごもり需要の増加により、スマホアプリを利用する機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。
ある調査によると、2020年の日本人が所有しているアプリは、なんと100個以上。しかしインストールするアプリは増えているものの、利用しているアプリはほぼ横ばいとなっており、アプリの市場において、激しい競争が繰り広げられていることがわかります。競争が激しくなるにつれて、ユーザーの期待も高まっており、期待に応えないと必要ないアプリとみなされ、アンインストールされてしまうこともあります。
別の調査では、ユーザーがアプリをインストールした後、24時間以内に削除するケースが4割以上を占めています。インストールした直後に、ユーザーをいかに引き付けるかが非常に重要だということがわかります。
アンインストールは、開発元の企業にとって深刻な問題です。同調査では、アンインストールによるマーケティング予算の損失は月間600万円と試算されており、特にショッピングアプリの損失が大きいという結果になっています。ユーザーの離脱を防ぎ損失を抑えるためにも、アプリのアンインストール数が増えた時期を特定して、アップデートによる改悪なのか、重大な不具合が出ているのか、といった原因を切り分ける必要があります。
アプリのアンインストールの大きな原因のひとつが「アプリの不具合」です。ある調査では、アンインストールする理由として「使わなくなったアプリ定期的に削除」に次いで「操作しにくかったとき」が僅差の2位となっています。
前者の理由については、ユーザーはスマートフォンのストレージ容量が上限に達しないように定期的にスマホアプリを整理していると考えられ、短期間でアンインストールしている理由とは考えにくいと言えます。そのため後者の理由であるユーザビリティーの低さや不具合が、短期間のアンインストールに大きな影響を与えていると読み取れます。
一般的にユーザーは煩わしさを敬遠するため、操作が直感的にわからないと利用をやめてしまいます。またアプリが動かなくなったり、動作不正が頻発したりすると、利用意欲の低下にもつながります。アプリレビューの評価も低くなり、アンインストールの動機となるだけでなく、ブランドイメージの低下にもつながりかねません。
特に最近では、リリース前に不具合が検出されなかったにもかかわらず、市場で不具合が発生し、修正コストが増大しているケースが目立ちます。コストを適正化させる上でも市場で発生する不具合を最小化するよう対策を講じる必要があります。
ヴェスでは、これまで多くのスマホアプリの検証を支援してきました。お客様からご相談を受けた中で、よくあるのは次のような問題です。
スマートフォンの普及に伴い、大量の製品が市場に投入されています。あるデータでは、2016年に発売されたAndroidスマホは約70機種となっており、毎年継続して新たな機種が発表されています。特に最近ではMVNOの拡大により、海外メーカーが市場に参入し、SIMロックフリー端末の新製品を毎年のように発売しています。このような状況の中で、全ての機種をテスト対象とすることは現実的でなくなっています。
機種の増加に加えて、OSも頻繁にバージョンアップしています。さらにログインについてもパスワードだけでなく、顔認証・指紋認証などが利用されるなど多様化しています。こうしたバリエーションを組み合わせてテスト項目を作成すると、テストの量が肥大化し、テストを担当するリソースが不足する傾向にあります。慢性的なIT人材不足も相まって、高いスキルのエンジニアがテストに時間をとられて開発に専念できないという問題も発生しています。
「十分なテストをしたはずなのに、リリース後に不具合が発生してしまう…」という場合は、異常系テストやユーザビリティテストが不足している可能性があります。リソースが不足しがちなのに加えて、リリースまでの期間も短く短期間での開発を強いられることが多く、異常系テストやユーザビリティテストまで手が回らないというケースも多々あります。スマートフォンは、電波が弱くなったり、割り込みが入ったりといった環境変化が起こりやすいという特徴があります。利用シーンを考慮したテストを行わないと、リリース後に思わぬ不具合が発生し、大幅な修正をすることにもなりかねません。
ヴェスでは、こうしたスマホアプリの課題を解消するスマートフォン検証サービスを提供しています。
「画角サイズの違いにより表示が崩れる」「カメラ性能の違いにより認識しにくい」など、端末の違いによって引き起こされる不具合を検出することは、スマートフォン検証では重要な要素です。とはいえ、全ての機種をやみくもにテストすると工数が肥大化してしまいます。ヴェスでは今までの機種別の不具合傾向を分析し、検証するべき機種を選出することが可能です。
ヴェスでは、十分な知識と実践スキルを備えた即戦力の人材を、プロジェクトの状況に応じて柔軟に提供することが可能です。頻繁なリリースによる小刻みなテストや煩雑な検証端末の管理など、現状のリソースでは手が回らない部分についてリソースを提供します。
機能テストだけでなく、どのような条件でどのように作動するか、ユースケースを想定してテスト項目を作成することで、リリース後の不具合発生によるコスト増大を抑えられます。ヴェスでは今まで蓄積してきたノウハウをもとに異常系・ユーザビリティテストを提案しています。ユーザビリティテストでは、「メッセージのわかりづらさ」「表記ゆれ」「操作プロセスのわかりづらさ」を検出し、ユーザー満足度の向上につながったと高評価をいただいています。